試験問題の著作権と受験規約
一言まとめ
試験問題は編集著作物として著作権法 12 条で保護され、問題文・選択肢の正確な再現は複製にあたりうる。受験規約は SNS への問題投稿を禁じる例があり、規約違反投稿を組織的に収集・促進すると共同不法行為のリスクが生じる。
調査時点: 2026-04。法的助言ではない。
著作権
- 試験問題は編集著作物として著作権法 12 条で保護される(文化庁 Q&A)。
- 「○○分野が出た」程度の抽象的な出題傾向の言及は侵害を構成しない。
- 問題文・選択肢の正確な再現は複製にあたりうる。
- 実例: JDLA は G 検定過去問の無断販売を著作権侵害として差し止めた。中学受験塾の問題集をめぐる事件も編集著作物の判断例として参照される。
受験規約
- 受験規約で「試験終了後に SNS・掲示板へ問題内容を投稿する行為」を明示的に禁止する例がある(GUGA 生成 AI パスポートなど)。
- 規約の拘束対象は受験者本人。ただし、規約違反となる投稿を第三者が組織的に収集・促進すると、共同不法行為(民法 719 条)のリスクが生じうる。
設計上の含意
- 過去問の再現・集約は、著作権と受験規約の 2 層で止まる。
- 許容されるのは、出題範囲・分野の傾向、公式に公開されたサンプル問題、自作の演習問題。
- 「受験者の投稿を集めるだけ」でも促進にあたりうる。
関連
更新履歴
- 2026-04-16: 初版(ローカル調査ノート)
- 2026-10-17: Wiki へ移植、概念ページとして再構成