アジャイルの作業単位(バックログ / エピック / フィーチャー / ストーリー / タスク)
バックログは「やること全部の箱」。その中身をエピック > フィーチャー > ストーリー > タスクの順に細かく割っていく。
全体像
大きい順に並べると次の階層になる。バックログだけはそれらを入れておく 箱 で、単位ではない。
| 単位 | ひとことで | 期間の目安 | 誰の言葉で書くか |
|---|---|---|---|
| エピック | 大きなテーマ・目的 | 数スプリント〜数か月 | ビジネス |
| フィーチャー | 利用者に届く機能のまとまり | 1〜数スプリント | プロダクト |
| ストーリー | 利用者にとっての価値 1 つ | 1 スプリント以内 | 利用者 |
| タスク | ストーリーを実現する作業 | 数時間〜1 日 | 開発者 |
用語の粒度はチームやツール(Jira、Azure DevOps など)で揺れる。フィーチャーを置かずにエピック → ストーリーの 2 段で運用するチームも多い。
バックログ
やりたいこと・やるべきことを優先順位つきで並べたリスト。
- プロダクトバックログ: プロダクト全体の「次にやる候補」。プロダクトオーナーが優先順位を決める。
- スプリントバックログ: そのスプリントでやると決めたストーリーと、それを分解したタスク。開発チームが持つ。
上ほど詳細で見積もり済み、下ほど粗くてよい。全部を最初から細かく書かないのがポイント。
エピック
1 スプリントでは終わらない大きな塊。「会員機能を作る」「決済を刷新する」くらいの粒度で、そのままでは着手できないので、フィーチャーやストーリーに割ってから扱う。
フィーチャー
利用者から見て意味のある機能のまとまり。「ログインできる」「パスワードを再設定できる」など。エピックとストーリーの中間で、リリース計画やロードマップの単位として使われることが多い。
ストーリー(ユーザーストーリー)
利用者にとっての価値を 1 つだけ書いたもの。よく使われる型は次のとおり。
〈利用者〉として、〈やりたいこと〉をしたい。なぜなら〈理由・価値〉だから。
例: 「会員として、パスワードを忘れてもメールで再設定したい。サポートに問い合わせずにログインし直せるから。」
良いストーリーの目安は INVEST(Independent / Negotiable / Valuable / Estimable / Small / Testable)。ストーリーには受け入れ条件(Acceptance Criteria)を書いておき、完了はそれで判断する。見積もりはストーリーポイントで行うのが一般的。
タスク
ストーリーを実現するための具体的な作業。「再設定 API を作る」「メールテンプレートを書く」「E2E テストを追加する」など。開発者の言葉で書き、時間で見積もってよい。利用者価値は持たないので、タスク単体ではリリースしない。
関係を一行で
バックログ(箱)に、エピック ⊃ フィーチャー ⊃ ストーリー ⊃ タスク が入っている。スプリントで約束するのはストーリー単位、日々の作業管理はタスク単位。
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更新履歴
- 2026-10-07: 初版
- 2026-10-09: 関連に LeSS とエレベーターピッチを追加