空状態で教える(オンボーディング画面を作らない)
主要操作が 1 つしかない小さなアプリでは、チュートリアル画面の代わりに空状態(0 件のホーム、0 件のタイムライン)が説明を担う。ダミーカードは本物と見分けがつかないので置かず、破線のゴーストカードで「空であること自体」を見せる。権限要求は文脈のある瞬間に、ローディング中も先に進める道を開けておく。
調査時点: 2026-08。ある PWA(画面 5 つ、主要操作は「+ を押して書く」だけ)の設計から。
オンボーディングを作らない
説明のための画面を先に挟むと、毎回の起動で邪魔になるか、一度読んで二度と見られないかのどちらかになる。空状態は「まだ何もしていない人」だけが見る面なので、説明を置く場所として無駄が無い。
| 場面 | 見せ方 |
|---|---|
| 記録 0 件のホーム | ヒーロー(主ボタン)は通常時と同じ位置のまま、ラベルだけ「はじめての記録」に変える。空きスペースを説明に使う |
| 項目 0 件のタイムライン | 破線のゴーストカード(--:--)+ 説明文。終了ボタンは不活性表示 |
一般公開する段になったら、その時点でオンボーディングを検討する。
ダミーカードを置かない
空状態を賑やかす定番だが、本物の項目と見分けがつかず「消せないデータが入っている」と誤解される。破線のゴーストで空であること自体を見せる。
説明は 1 か所に
「押す場所」の案内がゴーストカードの文言と FAB への矢印で二重になっていたら、矢印を文ごと消す。「押せば分かること」(時刻が自動で入る、など)を先回りして文字で説明しない。
ヒーローの位置を状態で変えない
進行中の記録の有無でレイアウトが動くと、開くたびにボタンを探し直す。位置と重みを固定し、ラベルだけ変える。
権限要求は文脈のある瞬間に
位置情報の許可は起動時に求めない。場所検索を開いた瞬間なら理由が自明で通りやすい。文脈のない許可要求は拒否されやすく、一度拒否されるとアプリ側から復帰できないので、設定画面に許可状態(許可済 / 未許可 / 拒否)と OS 設定への誘導文を置く。
ローディング中も手を止めさせない
場所検索の候補を待つあいだ、スケルトン行を出しつつ「『○○』をそのまま場所にする」の自由テキスト採用ボタンは出したままにする。候補待ちで手が止まるのが一番損なので、先に進める道を常に開けておく。
関連
更新履歴
- 2026-08-29: 初版(ローカル調査ノート)
- 2026-10-17: Wiki へ移植、概念ページとして再構成