ミラン 2026 年夏の監督・SD 選定

一言まとめ

2026 年 5〜6 月のミランは、CEO・SD・TD が同時に空席のまま監督を探した。イラオラは予算差で辞退、ラングニック SD 案は全権要求で破談、本命グラスナーはアモリムに逆転された。候補者の戦術プロファイルと、同時期の監督市場もまとめる。

作成 · 更新 · #football#ac-milan#coaching
目次 7 sections
  1. 01 選定の構造
  2. 02 候補者一覧(2026-06-15 時点)
  3. 候補が流れた理由
  4. 6 月の動き(抜粋)
  5. 03 SD・TD 候補
  6. 04 候補者の戦術プロファイル
  7. イラオラ(4-2-3-1、ハイブリッドプレス)
  8. グラスナー(3-4-2-1、トランジション志向)
  9. アモリム(3-4-2-1、保持志向)
  10. 05 同時期の監督市場
  11. 06 関連
  12. 07 更新履歴

調査時点: 2026-06(06-15、アモリム就任の公式発表前日)。候補者の去就・契約条件は報道ベースで、確定事項はその旨を示す。解任から就任までの日付入りの流れは ミラン 25/26 の崩壊と 2026 年 5 月の刷新 にあり、このページは「誰が候補で、なぜ流れたか」と「候補者の戦術」を扱う。

選定の構造#

  • 2026-05-25 に CEO(フルラーニ)・SD(タレ)・TD(モンカダ)・監督(アッレグリ)を同時に解任したため、監督選定を進める実務責任者が不在だった。
  • 残った決定者はオーナーのカルディナーレ、特別顧問イブラヒモビッチ、RedBird の CEO International カルベッリ(暫定 CEO 機能)の 3 人。2026-06-12 の報道では、カルディナーレがグラスナー、イブラヒモビッチがアモリムを支持する構図が伝えられた。
  • 当初の設計は「ラングニックを SD、グラスナーを監督」というパッケージだった(伊紙報道)。ラングニック案の破談がグラスナー案の後退につながった。
  • SD が未確定だったことが、アモリムの公式発表が遅れた要因だったとする見方がある。

候補者一覧(2026-06-15 時点)#

候補直前の職状況
ルベン・アモリムマンチェスター・ユナイテッド(2026-01-05 解任、在任 14 か月)最有力。2 年契約 + 3 年目オプション、年俸 €3〜4M の提示が複数報道。公式発表は 06-16
オリバー・グラスナークリスタル・パレス退任(フリー)当初の本命。2 年契約(〜2028)・年俸 €4〜5M で大筋合意に近いと報道されたのち後退。フェイエノールトとの交渉が報道
アンドニ・イラオラボーンマス退団(フリー)ミランのオファーを辞退。5 月末はパレス行き(グラスナー後任)が報じられ、その後リバプールが 2 年契約で就任を発表
アルネ・スロットリバプール解任(25/26 を 5 位で終了)ミランとの接触は確認されず。後任はイラオラ
マウリシオ・ポチェッティーノアメリカ代表監督(2024-09 就任)5 月末にミラン幹部との面談が報道。本人は否定しつつ代理人レベルの接触は認めた。契約は 2026 W 杯まで
マティアス・ヤイスレ—2026-06-11 に MilanReports がグラスナー・アモリムと並ぶ 3 候補の 1 人として報道

候補が流れた理由#

  • イラオラ: 提示された移籍予算がクリスタル・パレスの 3 分の 1 以下だったとの報道。CL 不出場(EL 出場)による財政差が直接の理由とされた。
  • ラングニック(SD 候補): 本人が求めた全権(コーチングの全権・スカウト部門の再建・自身のスタッフ起用)にイブラヒモビッチが反対した。ミラン側の回答が滞り、本人が設定した「W 杯開始前」の期限を過ぎた。ラングニックはオーストリア代表との契約を 2027 年末まで延長し(EURO 2028 出場で自動延長)、離脱後に “no clarity” とミランを評した。
  • グラスナー: 合意に近いとされながら公式発表が延期され、6 月 13〜14 日にアモリムが「最有力」「合意間近」に変わった。MilanReports はアモリムが「長期計画の提示なしでも就任を受け入れた」と報じた。
  • ポチェッティーノ: W 杯準備中の接触が騒動になり、代理人レベルの接触にとどまった。

6 月の動き(抜粋)#

  • 06-09 頃まで: グラスナー優位。
  • 06-11: MilanReports がグラスナー・ヤイスレ・アモリムを同列で報道。Fabrizio Romano がアモリムとの直接接触を確認。
  • 06-12: カルディナーレ(グラスナー)対イブラヒモビッチ(アモリム)の構図が報道。
  • 06-13〜14: SportMediaset、PianetaMilan などがアモリム最有力と報道。
  • 06-16: アモリム就任を公式発表。

SD・TD 候補#

ラングニック破談後、強化部門の候補として 06-13〜14 に 3 人が報じられた。いずれも個別交渉の段階で、同時確定の報道はない。

候補経歴
マルクス・クロッシェフランクフルト SD
デヴィン・オゼク元フェネルバフチェ SD(レバークーゼン経験)。イブラヒモビッチ・カルディナーレと 2 度面会
ハルドゥング06-14 の報道で候補に追加

候補者の戦術プロファイル#

イラオラ(4-2-3-1、ハイブリッドプレス)#

  • ボーンマス 25/26: 6 位・勝点 57(13 勝 18 分 7 敗)。シティの優勝で 5 位枠が繰り上がり EL 出場権を得た。アーセナルに 2-0 で勝つなど上位を複数撃破。
  • 基本は 4-2-3-1、守備時は 4-4-2 / 4-4-1-1。ゾーンからマンマークへ切り替える 2 段階のハイブリッドプレスが代名詞。
  • PPDA はリーグ最低水準(シーズン平均約 9.0〜9.8、プレス強度リーグ 1 位)。個別試合ではフォレスト戦 6.97、ウルブス戦 6.63、ブライトン戦 7.97 など 10 以下が大半。
  • 2026 年 1 月にセメンヨをマンチェスター・シティへ £62.5M + ボーナスで売却(解除条項 £65M の枠外合意)。セメンヨのロングスロー 47 本から 14 本のシュートが生まれていた(PL 5 位)。売却後もチームは無敗を続け、最長 18 試合無敗を記録した。

グラスナー(3-4-2-1、トランジション志向)#

  • クリスタル・パレスで 3-4-2-1 を使用し、保持時は 3-2-5 に変形。トランジション局面の強度が持ち味と評価される。
  • フランクフルトで 2021-22 EL 優勝(鎌田大地・コスティッチらを起用)。25/26 終了後にパレスを退任。

アモリム(3-4-2-1、保持志向)#

アモリムの 3-4-2-1 とミランの適合 に詳述。スポルティング 23/24 は 34 試合で 66 得点・29 失点(1.94 / 0.85 per 試合)、マンチェスター・ユナイテッドでは全 63 試合 24 勝 18 分 21 敗。

同時期の監督市場#

  • グアルディオラ: 2026-05-22 にシティ退任(在任 10 年・20 タイトル)。後任はマレスカ。本人は CFG のグローバルアンバサダーに就任。
  • シャビ・アロンソ: 2026 年 1 月にレアル・マドリード解任(スーペルコパ決勝でバルセロナに 2-3 で敗れた翌日)。チェルシーが 4 年契約で監督就任を公式発表、2026-07-01 着任。
  • スロット: リバプールを 5 位で終えて解任。後任はイラオラ。
  • アッレグリ: 解任から数日でナポリと 2 年契約に合意(コンテ後任)。ミランとの契約解除交渉は一時遅れたのち妥結。

EL 出場のミランは、CL 常連クラブと同じ候補を巡って予算で劣る立場にあった。イラオラの辞退理由がそれを示す。

関連#

更新履歴#

  • 2026-06-15: 初版(ローカル調査ノート)
  • 2026-10-17: Wiki へ移植、概念ページとして再構成

出典

  1. https://football-italia.net/milan-agreement-glasner-amorim-ibrahimovic/
  2. https://milanreports.com/2026/06/04/mr-who-is-choosing-ac-milan-next-coach/
  3. https://milanreports.com/2026/06/11/milan-coach-glasner-jaissle-amorim/
  4. https://milanreports.com/2026/06/14/amorim-close-milan-no-long-term-plan/
  5. https://worldsoccertalk.com/news/andoni-iraola-reportedly-turned-down-ac-milan-offer-due-to-low-transfer-budget-in-zlatan-ibrahimovic-led-project/
  6. https://sempremilan.com/rangnick-reject-milan-offer-remain-austria
  7. https://sport.quotidiano.net/en/calcio/milan/rangnick-glasner-476c5f17
  8. https://milanreports.com/2026/06/13/krosche-and-ozek-are-the-alternatives-to-rangnick-at-milan/
  9. https://milanreports.com/2026/06/14/hardung-ozek-sporting-director-milan/
  10. https://totalfootballanalysis.com/head-coach-analysis/andoni-iraola-tactics-pressing-bournemouth-2025-2026-tactical-analysis
  11. https://en.wikipedia.org/wiki/2025%E2%80%9326_AFC_Bournemouth_season
  12. https://www.premierleague.com/en/news/4549549/how-will-iraola-tweak-his-attack-after-semenyos-exit
  13. https://learning.coachesvoice.com/cv/oliver-glasner-tactics-and-style-of-play/
  14. https://www.chelseafc.com/en/news/article/xabi-alonso-appointed-chelsea-manager
  15. https://www.espn.com/soccer/story/_/id/48901406/usa-coach-mauricio-pochettino-ac-milan-talks-world-cup-job

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