Email Routing で独自ドメイン宛メールを Gmail で受ける

一言まとめ

Cloudflare Email Routing(無料)で独自ドメイン宛のメールを Gmail に転送する手順と制約。受信だけなら Cloudflare 側の設定で完結し、独自ドメインからの送信は Gmail の「Send mail as」で補う。

作成 · 更新 · #cloudflare#email#gmail#dns
目次 8 sections
  1. 01 前提
  2. 02 受信だけの最短手順
  3. 03 転送先 Gmail の選び方
  4. 04 届いたメールを Worker で処理する
  5. 05 独自ドメインから送信もしたい場合
  6. 06 制約
  7. 07 関連
  8. 08 更新履歴

調査時点: 2026-04。Email Routing はダッシュボード上では Email Service 配下に置かれている。

前提#

  • ドメインのネームサーバーが Cloudflare に向いている(Cloudflare が DNS を管理している)こと。外部 DNS のままでは使えない。
  • 転送先の Gmail アドレスがあること。

受信だけの最短手順#

  1. ダッシュボードでゾーンを開き、Email Routing(Email Service 配下)に進む。
  2. Onboard Domain → Add records and onboard で MX と TXT(SPF・DKIM)を自動追加する。競合する既存の MX レコードは Cloudflare が検出して警告するので削除する。
  3. Destination addresses に転送先 Gmail を登録し、Gmail に届く確認メールのリンクで verify する。
  4. Routing Rules → Create Address で you@your-domain.com → you@gmail.com のルールを作る。
  5. 任意で *@your-domain.com → Gmail の Catch-all を有効にすると、任意のエイリアス宛がすべて届く。

Cloudflare DNS 配下なら DNS 反映は通常 5〜15 分。

転送先 Gmail の選び方#

verify が通ることだけが必須。普通の @gmail.com、Google Workspace のアドレス、+ エイリアス付きも使える。同じ Cloudflare アカウントでルーティング中のドメインのアドレスは、ループ防止のため転送先にできない。

パターン向くケース
メインの Gmail に転送し、フィルタ(to:*@your-domain.com)でラベル付け個人・実験・ポートフォリオ用途。1 つの受信トレイで完結する
独自ドメイン専用の Gmail アカウントを新設屋号・仕事用で将来の共有や引き継ぎがありうる、プライベートと分離したい、Google Workspace 移行の前段

専用アカウントは分離性と引き換えに、ログイン切替や 2 段階認証の重複設定といった管理コストが増える。

届いたメールを Worker で処理する#

Routing Rules のアクションに Send to a Worker を選ぶと、Email Worker の email ハンドラでメールを受け取り、条件付き転送・自動返信・外部 API へのフックなどができる。Workers 無料枠の範囲で動く。ただし Workers Free の CPU / メモリを超えると Email Worker が EXCEEDED_CPU で失敗する。

独自ドメインから送信もしたい場合#

Cloudflare の送信機能(Email Sending)は Workers Paid が前提で、無料枠で完結しない(Email Service の構成)。無料で済ませる簡便策は Gmail の「Send mail as(他のメールアドレスから送信)」。

  1. Google アカウントで 2 段階認証を有効化し、App Password を発行する。
  2. Gmail の 設定 → アカウントとインポート → 他のメールアドレスを追加。
  3. SMTP サーバーは smtp.gmail.com:587、ユーザー名は自分の Gmail アドレス、パスワードは App Password。
  4. 「エイリアスとして扱う」にチェックし、確認コードを入力する。

これで Gmail の作成画面で From を独自ドメインに切り替えられる。送信は Gmail の送信クォータ(1 日 500 通)に従う。

制約#

  • ルール 200 / アカウント、宛先 200 / アカウント、1 通 25 MiB まで。
  • 2025-07-03 以降、SPF か DKIM で認証されていない受信メールは転送されない。マーケティング系や一部 SaaS の認証メールが弾かれることがある。
  • 送信元ドメインが厳格な DMARC(p=reject)だと、転送時に受信側で弾かれる場合がある。
  • 配信失敗の非配信報告(NDR)は送信者へ転送されない。
  • Email Routing だけでは独自ドメインからの返信はできない(返信は転送先 Gmail から発信する)。
  • 無料枠に運用 SLA はない。業務用途なら Google Workspace などの有料サービスを検討する。

関連#

更新履歴#

  • 2026-04-18: 初版(ローカル調査ノート)
  • 2026-10-17: Wiki へ移植、概念ページとして再構成

出典

  1. https://developers.cloudflare.com/email-service/get-started/route-emails/
  2. https://developers.cloudflare.com/email-routing/setup/email-routing-addresses/
  3. https://developers.cloudflare.com/email-routing/limits/
  4. https://developers.cloudflare.com/email-routing/postmaster/
  5. https://blog.cloudflare.com/email-service/

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