SOA-C03(AWS Certified CloudOps Engineer - Associate)の試験構成と学習の進め方
一言まとめ
旧 SysOps Administrator - Associate。130 分 65 問、5 ドメイン。選択肢は「技術仕様 → 運用オーバーヘッド → コスト」の順に消去すると正解に収束する。
調査時点: 2026-07。配点・形式・スコープ外サービスは当時の試験ガイドに基づく。受験前に最新版で確認する。
試験の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 名称 | AWS Certified CloudOps Engineer - Associate(SOA-C03) |
| 旧名称 | AWS Certified SysOps Administrator - Associate。CloudOps / DevOps という業界の役割定義に合わせて改称 |
| 形式 | 130 分、65 問(択一または複数選択) |
| 想定受験者 | AWS 上でのデプロイ・管理・運用の実務経験 1 年程度 |
| 検証内容 | モニタリング、ログ記録、セキュリティ統制、ネットワーク実装、事業継続手順、コストとパフォーマンスの最適化 |
| 認定の有効期間 | 3 年。再認定は同試験の最新版に合格するか、上位の DevOps Engineer - Professional に合格する(Associate も同時に更新される) |
ドメインと配点
| ドメイン | 配点 | 出題の重心 | 詳細ページ |
|---|---|---|---|
| 1. モニタリング、ログ記録、分析、修復、パフォーマンス最適化 | 20% | メトリクスの性質で監視手法を選ぶ、エージェント要否、コードなし自動修復、アラームノイズ制御、ログ改ざん検知 | CloudWatch の監視設計、EventBridge と自動修復、コンテナ監視 |
| 2. 信頼性と事業継続性 | 22% | RTO/RPO に合う最安の DR 戦略、バックアップの保護、RDS/Aurora の構成、Auto Scaling | バックアップ・DR・可用性設計 |
| 3. デプロイ、プロビジョニング、オートメーション | 22% | CloudFormation の運用機能、Systems Manager、CDK、デプロイ失敗の原因特定 | CloudFormation と CDK、Systems Manager |
| 4. セキュリティとコンプライアンス | 16% | IAM / SCP の評価ロジック、KMS、CloudTrail、既存の保護状況を監査する視点 | アクセス制御と監査 |
| 5. ネットワークとコンテンツ配信 | 20% | SG / NACL、VPC エンドポイント、フローログ、CloudFront、Route 53、EKS のエンドポイント | VPC ネットワークと配信 |
コストは独立ドメインではなく全ドメインの判定軸として出る。コスト最適化の判断基準にまとめた。
3 つの消去フィルター
複数の選択肢が技術的に成立する問題が多い。次の順で機械的に落とすと残りが正解になる。
1. 技術仕様(できないことを知っている)
サービスの制約に反する選択肢を最初に除外する。
- プライベート要件なのに EKS の Public エンドポイントのみ
- CloudWatch Logs Insights で SQL(Logs Insights は専用構文。SQL は Metrics Insights か Athena)
- 標準メトリクスでメモリ使用率を監視(OS 内部はエージェント必須)
- ドリフト検出で自動修復(検出だけで修復しない)
- IPv4 環境で Egress-Only インターネットゲートウェイ(IPv6 専用)
2. 運用オーバーヘッド(マネージドを優先)
手作業や独自スクリプトの保守が発生する選択肢を落とす。
| 落とす選択肢 | 残す選択肢 |
|---|---|
| EC2 上のカスタムスクリプトで定型作業 | SSM Automation / Run Command |
| 個別スナップショットスクリプト | AWS Backup |
| Lambda で Route 53 レコードを書き換える DR | Route 53 フェイルオーバールーティング + ヘルスチェック |
| EC2 にセルフマネージドで構築 | RDS / EKS / Fargate などのマネージドサービス |
| アカウント × リージョンごとに手動で証跡作成 | マルチリージョン証跡、組織の証跡 |
3. コスト効率(残った中で最安)
要件を満たす選択肢が複数残ったら最も安いものを選ぶ。
- gp2 より gp3
- x86(M5)より Arm / Graviton(M6g、A ファミリー)
- 定常負荷がなければ T ファミリー(バースト)
- 最新世代を選ぶ
- IPv6 のアウトバウンドなら無料の Egress-Only IGW
問題文の読み方
- 「単一の AZ で実行されている」「現在〜で実行されている」は英訳の揺れで、いずれも「現状の不十分な構成」の提示。制約ではなく、文末の要件(高可用性など)に合わせて構成を上書きする合図として読む。
- 「最小限の運用オーバーヘッド」「カスタムコードなし」「最も費用対効果が高い」の 3 語は、フィルター 2 と 3 を明示的に適用せよという指示。
- 問題文の「スタート地点」を見落とさない。たとえば「すでに CloudWatch Logs にログがある」ならメトリクスフィルターが正解で、エージェント設定の変更は不要。
スコープ外とされたサービス
試験ガイドでスコア対象外と明記されたもの。深掘りは不要。
- 分析: Athena、EMR、Clean Rooms(ただし「CloudWatch Logs の長期分析の受け皿として S3 + Athena」という登場は範囲内)
- データベース: Neptune
- ビジネス系: Chime、Connect、Pinpoint
- セキュリティ: CloudHSM、Security Lake
- その他: Lightsail、AppStream 2.0、SageMaker 以外の機械学習サービス
学習の進め方
- 試験ガイドで範囲を確認し、公式 Practice Question Set で出題形式の癖を掴む
- デジタルトレーニングに加え、Builder Labs / Cloud Quest などで実機操作の感覚を養う
- ドメイン別に深掘りする。サービス単体より「EventBridge → Lambda」「Config → SSM Automation」のような連携で覚える
- 公式模擬試験(Official Pretest)で合格基準との距離を測る
問題集を解いたら、間違えた問題を「どのフィルターで落とせたか」に分類して記録すると、同型の問題に強くなる。
関連
更新履歴
- 2026-07-18: 初版(ローカル調査ノート)
- 2026-10-17: Wiki へ移植、概念ページとして再構成
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