USB-C 充電で「充電中なのに減る」の切り分け
一言まとめ
「充電中」表示は電力が入ってさえいれば出る。減るのは供給 W が消費を下回っているから。容疑は充電器の出力・2 ポート同時の配分・ケーブルの対応電力・本体の PD 対応の 4 つで、順に潰す。
現象
USB-C で Windows ノート PC をつなぐと OS は「充電中」と表示するが、バッテリー残量は減っていく。 「充電中」は電力がわずかでも入っていれば表示される。減るのは供給電力(W)が消費電力を下回っているためで、OS の表示としては正常な挙動。
容疑の 4 つ
| 容疑 | 典型例 | 見分け方 |
|---|---|---|
| 充電器の出力不足 | 電源タップ内蔵の USB-C は 18〜45W が多い | 本体印字の 20V⎓3.25A などの行。20V の行が無ければ 45W 以下 |
| 2 ポート同時使用の配分 | 100W 2 ポート機は同時使用で 65W+30W や 45W+45W に分割 | 片方だけ挿して試す |
| ケーブルの対応電力 | eMarker 無しは 60W(20V 3A)上限。充電専用の安価品は 5V/9V しか通さない | 100W または 240W と明記されたケーブルに替える |
| 本体の USB PD 対応 | 純正 AC がバレル端子の機種は USB-C ポートが給電非対応か 15W 止まりの場合がある | 純正 AC の先端が Type-C なら PD 正式対応 |
「MacBook で充電できた」は充電器の証明にならない
MacBook Pro(M 系)はアイドル時の消費が 10〜20W 程度なので、30〜45W の供給でも残量は増える。また 9V や 15V のプロファイルでも充電を受け付ける。 一方 Windows ノートは同じ作業で 30〜60W 消費する機種が多く、20V が来ないと本格的な充電モードに入らない機種が多い。同じ充電器で Mac は充電できて Windows は減る、という状況は普通に起きる。
MagSafe 3 付属ケーブルは先端が MagSafe なので、Windows 側のケーブル検証には流用できない。
切り分け手順
- 充電器の印字で出力 W と 20V プロファイルの有無を確認する。
- 2 ポート機なら対象機だけを単独で、優先ポート(多くは C1 / 上側)に挿す。
- 100W 表記の Type-C ケーブルに替える。
- それでも減るなら本体側。純正 AC の W 数と端子形状、USB-C ポートの PD 対応を仕様で確認する。
PD 充電器は機器が要求する分だけ出すので、45W 要求の機種に 100W 充電器をつないでも問題ない。
事例(2026-10)
- 充電器: UGREEN 100W 2 ポート(単独使用)
- Windows ノート: 純正 AC 45W、Type-C 入力
- MacBook Pro 14 M5 Pro は MagSafe 3 経由で同じ充電器から充電できていた
- 結果: Type-C ケーブルを 100W 対応品に替えたら充電が進んだ。原因は低電力ケーブル
低電力ケーブルは見た目で区別できないので、印を付けるかスマホ用に回して再発を防ぐ。
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更新履歴
- 2026-10-09: 初版